前回は目的語を持つような動詞を使った例文をメインに見ました.
次は疑問文と否定文.これさえできれば古代エジプトで生活するときにも何とかなります.
さらに表現の幅が広がって簡単な日常会話の文章は組み立てられるようになります.
この文章には、「疑問」「否定」「動詞」「文」が含まれています
次は疑問文と否定文.これさえできれば古代エジプトで生活するときにも何とかなります.
さらに表現の幅が広がって簡単な日常会話の文章は組み立てられるようになります.
この文章には、「疑問」「否定」「動詞」「文」が含まれています
Sentence
In English
Don't you know Egypt ?
In Hieroglyph
𓇋𓈖 𓂜 𓂋𓐍𓇩𓈖 𓎡 𓆎𓅓𓏏𓊖
In Japanese
君はエジプトを知らないの?
Vocabulary
𓇋𓈖(in):(疑問文の先頭に置く)
𓂜(n):否定
𓂋𓐍𓇩(rk):知る
𓎡(k):あなた
𓆎𓅓𓏏𓊖(kmt):エジプト
Points
- 目的語を持つ動詞を使った基本的な文型はVSO
- 疑問文の先頭には 𓇋𓈖 を置く
- 動詞の否定には𓂜(𓈖)を動詞の前に置く
- あなたは𓎡(k)
- ヒエログリフでは抽象的な動詞や名詞に𓇩が付く
Lecture
今回の例文は否定と疑問の両方を学べる例文です.
否定と疑問以外にも様々なポイントが含まれているのでこの文章からも色々学んでください.
ヒエログリフでは、動詞と主語と目的語を用いるときには基本的に「動詞」+「主語」+「目的語」の順番になります.
これはこれまでも見てきたので大丈夫かと思います.あなたを表す𓎡(k)が主語になっています.
豆知識になりますが、𓇩は抽象的な意味の単語につく文字です.
「こと」や「考え,計画」などの抽象的な単語にも𓇩をつけます.
ご覧のように、基本的に「𓂜(n)」をつければ否定文になります.
ただ、𓂋𓐍𓇩の後に「𓈖」が付いていることもにも注意です.
現在の否定を表す時は時制のためにこのような変化が動詞に起こります. 過去の否定は「𓂜 𓂋𓐍𓇩」、未来の否定は「𓂜𓈖 𓂋𓐍𓇩」になります.
この形以外にも表現の仕方はありますが、最も基本的な否定文の表現は上記になります.
否定の基本的な構造は「𓂜(n)」 +「動詞」+ 「主語」と非常に簡単ですが、動詞の前に置くように注意してください.
過去の否定文 : 「𓂜(n)」 +「動詞」
未来の否定文 : 「𓂜𓈖(nn)」 +「動詞」
これも非常に簡単に実現することができますので、まず文を確認しましょう.
英語より疑問文は簡単です.
文章の先頭に𓇋𓈖(in)を加えることで実現できます.特に他に変更は必要ありません.
ここでは紹介しませんが、whatやhow, whoなどの疑問詞もちゃんと存在しているので、
このまま学習を続けていけばこれらも使いこなすことができます.
この文章には否定と疑問の両方が含まれているのでした.(否定疑問文)
今までの二つのポイントを合わせているだけなので、簡単ですね.
疑問を表す𓇋𓈖(in)が否定を表す𓂜(n)に先行していることだけ注意ですね.
今まで以上に伝えられることが増えたと思います.否定も疑問も気軽に使えるのがよいですね.
次は二つ以上の文を繋げる場合について見ていきます.
今回までの表現では、一つの文だけですが、なんか不足感ありますよね
次では「~だから/なので/とき、〜」といったような表現が可能になります.
否定と疑問以外にも様々なポイントが含まれているのでこの文章からも色々学んでください.
動詞文
簡単のためまず疑問文ではない通常の文章から復習しましょう.動詞文の基礎 : V + S + O
In Hieroglyph
𓂋𓐍𓇩 𓎡 𓆎𓅓𓏏𓊖
In Japanese
知っている あなたは エジプトを
これはこれまでも見てきたので大丈夫かと思います.あなたを表す𓎡(k)が主語になっています.
𓅓 Point
基本文型 : 動詞 + 主語 + 目的語
「こと」や「考え,計画」などの抽象的な単語にも𓇩をつけます.
否定文
次にこの文章を否定文にします.動詞文の基礎 : 否定文( V + S + O)
In Hieroglyph
𓂜 𓂋𓐍𓇩𓈖 𓎡 𓆎𓅓𓏏𓊖
In Japanese
ない 知ら あなたは エジプトを
ただ、𓂋𓐍𓇩の後に「𓈖」が付いていることもにも注意です.
現在の否定を表す時は時制のためにこのような変化が動詞に起こります. 過去の否定は「𓂜 𓂋𓐍𓇩」、未来の否定は「𓂜𓈖 𓂋𓐍𓇩」になります.
この形以外にも表現の仕方はありますが、最も基本的な否定文の表現は上記になります.
否定の基本的な構造は「𓂜(n)」 +「動詞」+ 「主語」と非常に簡単ですが、動詞の前に置くように注意してください.
𓅓 Point
現在の否定文 : 「𓂜(n)」 +「動詞 + 𓈖(n)」過去の否定文 : 「𓂜(n)」 +「動詞」
未来の否定文 : 「𓂜𓈖(nn)」 +「動詞」
疑問文
さて、否定文について学びましたが一度元の動詞文を疑問文にしてみましょう.これも非常に簡単に実現することができますので、まず文を確認しましょう.
動詞文の基礎 : 疑問文
In Hieroglyph
𓇋𓈖 𓂋𓐍𓇩 𓎡 𓆎𓅓𓏏𓊖
In Japanese
? 知っている あなたは エジプトを
文章の先頭に𓇋𓈖(in)を加えることで実現できます.特に他に変更は必要ありません.
ここでは紹介しませんが、whatやhow, whoなどの疑問詞もちゃんと存在しているので、
このまま学習を続けていけばこれらも使いこなすことができます.
𓅓 Point
疑問文 : 𓇋𓈖(in) + 動詞文
全体
それではお題の元の文章に戻ってみましょう.この文章には否定と疑問の両方が含まれているのでした.(否定疑問文)
否定疑問文
In Hieroglyph
𓇋𓈖 𓂜 𓂋𓐍𓇩𓈖 𓎡 𓆎𓅓𓏏𓊖
In Japanese
？ ない 知ら あなたは エジプトを
疑問を表す𓇋𓈖(in)が否定を表す𓂜(n)に先行していることだけ注意ですね.
𓅓 Point
否定疑問文 : 𓇋𓈖 𓂜 + 動詞文
おわりに
一気に否定と疑問文に触れました.今まで以上に伝えられることが増えたと思います.否定も疑問も気軽に使えるのがよいですね.
次は二つ以上の文を繋げる場合について見ていきます.
今回までの表現では、一つの文だけですが、なんか不足感ありますよね
次では「~だから/なので/とき、〜」といったような表現が可能になります.
