前回は初めて動詞を使った例文を扱いました.
次はより色々な表現のできるように目的語を持つ動詞を扱っていきます.
「~を」の部分を付け加えられるようになります.
この文章には、「形容詞」「動詞」「過去形」「目的語」「文」が含まれています
次はより色々な表現のできるように目的語を持つ動詞を扱っていきます.
「~を」の部分を付け加えられるようになります.
この文章には、「形容詞」「動詞」「過去形」「目的語」「文」が含まれています
Sentence
In English
You gave lots_of bread to your beautiful wife
In Hieroglyph
𓂋𓂞𓈖 𓎡 𓈖 𓈞𓏏𓁐 𓎡 𓄤𓆑𓂋𓏏 𓏏𓏐𓇿𓏥 𓆈𓄿𓏦
In Japanese
あなたはあなたの美しい妻にたくさんのパンをあげた.
Vocabulary
𓂋𓂞(rdi):与える
𓈖(n):過去形
𓎡(k):あなた
𓈖(n):~に (not過去形)
𓈞𓏏𓁐(hmt):妻
𓎡(k):あなたの
𓄤𓆑𓂋𓏏(nfrt):美しい
𓏏𓏐𓇿𓏥(t):パン
𓆈𓄿𓏦(asha):たくさん
Points
- 目的語を持つ動詞を使った基本的な文型はVSO
- 過去形は動詞の後に「𓈖」を付け加える
- 「~に」の前置詞は「𓈖」
- 前置詞を使う場合は、前置詞 + 名詞
- 所有 「AのB」は「間接属格B𓈖A」か「直接属格BA」
- 形容詞の名詞修飾: 名詞 + 形容詞
- 形容詞の名詞修飾: 形容詞は名詞の男性/女性、単数/複数で変化
Lecture
目的語を扱える動詞の例文です.
前回は「行く」という「~を」を取らない動詞ですが、今回は「~をあげる」と目的語をとれる動詞です.
とはいっても、結論から言ってしまうと、特に目的語のために必要な特殊な対応はありません.
それでは、見ていきましょう.
今回は少し文章が長いので少し抵抗があったかもしれませんが、
実際は非常に簡単な文章なので安心して読み進めてください.
ヒエログリフでは、目的語を持った動詞の最も基本的な型は「動詞」+「主語」+「目的語」の順番になります.
目的語は主語に続けて書けば問題ありませんが、間に副詞が入ることもあります.
これは前回もやったので復習ですね.
動詞に「𓈖」を付け加えれば過去形になるのでした.
「~に」は前置詞「𓈖(n)」を使います.（過去形でも使っている文字なのでややこしいですが...）
上で説明した前置詞+名詞を「妻(𓈞𓏏𓁐:hmt)に」という形で追加しました.
場所は主語と目的語の間に入れています.
これも簡単に加えることができました.
あなたのは𓎡を名詞Xの直後に置いて、あなたの「X」を表現します
前回説明したところでいう「直接属格」を用いています.
特に問題ないですね.主語でも使われている𓎡(k)を使って「あなたの妻」と表現しました.
一番初めに学んだ形容詞文では「形容詞」+「名詞」の順番で行なっていました.
例えば「家が美しい」は「𓄤𓆑𓂋 𓉐𓏤 」となりますが、
形容詞が名詞を修飾する場合は、「名詞」+「形容詞」の順になります.
つまり「美しい家」は「𓉐𓏤 𓄤𓆑𓂋」と表現します
今回の場合は、「美しい妻」と「たくさんのパン」があるのでそれらを加えてみます
二箇所に挿入できていますね. 「たくさんのパン」も表現できています.
実はもう一つポイントがあって、ヒエログリフの名詞には男性名詞、女性名詞や単数、複数がありますが、
形容詞は修飾する名詞の男性名詞/女性名詞, 単数/複数に合わせて変化します.
今回の場合、妻「𓈞𓏏𓁐」は女性名詞のため、通常「𓄤𓆑𓂋」が「𓄤𓆑𓂋𓏏」に変化しています.
これは本編でしっかりと学ぶときには抑えなくてはならないポイントです.
これで他動詞(目的語を取れる動詞)と自動詞(目的語を取れない動詞)の両方を扱えるようになりました.
また、名詞を修飾する形容詞についても学びました.
次は今までとは少し変わった文の形を学びましょう.
テーマは疑問文と否定文です.英語でもこの順番で難しくなりますよね.
前回は「行く」という「~を」を取らない動詞ですが、今回は「~をあげる」と目的語をとれる動詞です.
とはいっても、結論から言ってしまうと、特に目的語のために必要な特殊な対応はありません.
それでは、見ていきましょう.
今回は少し文章が長いので少し抵抗があったかもしれませんが、
実際は非常に簡単な文章なので安心して読み進めてください.
動詞文
毎度のごとくこの文章を最も簡単にするならば動詞文の基礎 : V + S + O
In Hieroglyph
𓂋𓂞 𓎡 𓏏𓏐𓇿𓏥
In Japanese
与える 私は パンを
目的語は主語に続けて書けば問題ありませんが、間に副詞が入ることもあります.
𓅓 Point
基本文型 : 動詞 + 主語 + 目的語
過去形
次にこれを過去形にします.動詞文の基礎 : 過去形( V + S + O)
In Hieroglyph
𓂋𓂞𓈖 𓎡 𓏏𓏐𓇿𓏥
In Japanese
与えた 私は パンを
動詞に「𓈖」を付け加えれば過去形になるのでした.
𓅓 Point
過去形 = 動詞 + 𓈖(n)
前置詞
それでは、次に「誰に」与えるのかについて書きましょう「~に」は前置詞「𓈖(n)」を使います.（過去形でも使っている文字なのでややこしいですが...）
動詞文の基礎 : 過去形( V + S + O + to ~)
In Hieroglyph
𓂋𓂞𓈖 𓎡 𓈖 𓈞𓏏𓁐 𓏏𓏐𓇿𓏥
In Japanese
与えた 私は 妻に パンを
場所は主語と目的語の間に入れています.
これも簡単に加えることができました.
𓅓 Point
前置詞 + 名詞 = 副詞
所有
いつものように所有を加えます.あなたのは𓎡を名詞Xの直後に置いて、あなたの「X」を表現します
前回説明したところでいう「直接属格」を用いています.
動詞文の基礎 : 直接属格
In Hieroglyph
𓂋𓂞𓈖 𓎡 𓈖 𓈞𓏏𓁐 𓎡 𓏏𓏐𓇿𓏥
In Japanese
与えた 私は 妻に 私の パンを
𓅓 Point
あなたのX : X 𓎡
形容詞
最後に形容詞を加えます.一番初めに学んだ形容詞文では「形容詞」+「名詞」の順番で行なっていました.
例えば「家が美しい」は「𓄤𓆑𓂋 𓉐𓏤 」となりますが、
形容詞が名詞を修飾する場合は、「名詞」+「形容詞」の順になります.
つまり「美しい家」は「𓉐𓏤 𓄤𓆑𓂋」と表現します
今回の場合は、「美しい妻」と「たくさんのパン」があるのでそれらを加えてみます
形容詞の修飾
In Hieroglyph
𓂋𓂞𓈖 𓎡 𓈖 𓈞𓏏𓁐 𓎡 𓄤𓆑𓂋𓏏 𓏏𓏐𓇿𓏥 𓆈𓄿𓏦
In Japanese
与えた 私は 妻に 私の 美しい パンを たくさんの
実はもう一つポイントがあって、ヒエログリフの名詞には男性名詞、女性名詞や単数、複数がありますが、
形容詞は修飾する名詞の男性名詞/女性名詞, 単数/複数に合わせて変化します.
今回の場合、妻「𓈞𓏏𓁐」は女性名詞のため、通常「𓄤𓆑𓂋」が「𓄤𓆑𓂋𓏏」に変化しています.
これは本編でしっかりと学ぶときには抑えなくてはならないポイントです.
𓅓 Point
形容詞の名詞修飾 : 名詞 + 形容詞(名詞の男性/女性, 単数/複数で変化)
おわりに
新しく覚えることが少ない割に学ぶことのある例文になったのではないでしょうか.これで他動詞(目的語を取れる動詞)と自動詞(目的語を取れない動詞)の両方を扱えるようになりました.
また、名詞を修飾する形容詞についても学びました.
次は今までとは少し変わった文の形を学びましょう.
テーマは疑問文と否定文です.英語でもこの順番で難しくなりますよね.
