- @ThothChildren
- 2019.1.28
- PV 1070
連鎖律(チェーンルール)
ー 概要 ー
連鎖律(チェーンルール)は多変数の合成関数の微分において成立する関係式です.合成関数の導関数は各々の関数の微分、偏微分の積で求めることができます.様々な場面で使用される有用な手法です.
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条件
- 微分可能な関数、偏微分可能な関数であること
効果
- 連鎖律(チェーンルール)によって合成関数の微分が行える
ポイント
- 多変数の関数にも適用でき、その場合は偏微分
解 説
連鎖律(チェーンルール)は多変数の合成関数の微分において成立する関係式です.合成関数の導関数は各々の関数の微分、偏微分の積で求めることができます.様々な場面で使用される有用な手法です. | 連鎖律(チェーンルール) |
合成関数は例えば、変数\(g,x\)があって\(f(g), g(x)\)があるときに
$$h(x) = f(g(x))$$
としたような\(h\)を合成関数と呼ぶ.
連鎖律は合成関数に関係した微分法の公式で、
常微分でも偏微分でも使用することができる.
実際に合成関数連鎖律を求めたときの式は以下のようになる.
1変数の関数\(f(g)\)と1変数の関数\(g(x)\)
$$\frac{dh}{dx}=\frac{df}{dg}\frac{dg}{dx}$$
2変数の関数\(f(x,y)\)と1変数の関数\(x(t),y(t)\)
$$\frac{dh}{dt }=\frac{\partial f}{\partial x}\frac{dx}{d t}+\frac{\partial f}{\partial y}\frac{dy}{d t}$$
2変数の関数\(f(x,y)\)と2変数の関数\(x(u,v),y(u,v)\)
$$\frac{\partial h}{\partial u }=\frac{\partial f}{\partial x}\frac{\partial x}{\partial u}+\frac{\partial f}{\partial y}\frac{\partial y}{\partial u } \\
\frac{\partial h}{\partial v }=\frac{\partial f}{\partial x}\frac{\partial x}{\partial v}+\frac{\partial f}{\partial y}\frac{\partial y}{\partial v}
$$ | 連鎖律 |
また合成関数が3つからなるものである場合は、以下のようになる.
$$\frac{df}{dx} = \frac{df}{dg}\frac{dg}{dh}\frac{dh}{dx}$$
連鎖律はニューラルネットワークにおける誤差逆伝播の計算、化学や物理における導出等様々な場面で使用される. | 連鎖律の使用 |
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