体積一定で最小表面積の立体が欲しい

概要

体積を一定としたときにいかなる立体の中でも最小の表面積を持つものについてまとめます.その条件を満たす最小表面積の立体図形は球です.
Facebookシェア Twitterツイート LINEで送る このエントリーをはてなブックマークに追加
この章を学ぶ前に必要な知識
0
効果
  • 体積一定で最小表面積の立体は球
  • (表面積一定で体積が最大のものも球)
ポイント
  • シャボン玉が丸い理由もこの表面張力で最小になろうとしているため

解 説

「体積一定で最小表面積の立体」は"球"です. 球がどの方向にも凸な図形(どの方向にも出っ張っている図形)であることから想像は可能かと思います. また、「表面積一定で最大体積の立体」も"球"です.
体積一定で最小表面積の立体が欲しい
シャボン玉がなぜ丸いのかも、表面張力が働くことによって球が最小の表面積になることからきています. シャボン玉がなぜ丸いかに関して解説しているリンクを貼っておきます.
二次元の場合、等周不等式/等周問題として古くから知られていました. そのとき、周囲長が一定の時に最大面積になるのもです. \( L\)を周囲長 \(A \)を表面積とした時に $$ L^2\geqq 4A\pi $$ が成り立ちます. これはシュタイナー対称化によって導出することができます. 三次元においても同様の式が存在しますが、 証明は複雑なので、割愛します.
体積一定で最小表面積の立体が球である証明.
この章を学んで新たに学べる
Comments

Reasons
>>隠す