平均化フィルタ

概要

画像内の特定領域の中で画素値の平均を使って画素値を更新するフィルタ処理.このフィルタは領域内の平均をとるだけのシンプルなもので高速.ぼけたような画像が出力されることになります。
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この章を学ぶ前に必要な知識
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条件
  • 画像を入力に画像を出力します.
効果
  • 画像がノイズで荒いときに滑らかにします
  • 対象の画素の平均値で更新します
ポイント
  • 画像全体がぼけたような感じになり解像度が落ちた画像になってしまう
  • 実装が容易で処理も高速

解 説

平均化フィルタはノイズ除去等で用いられるシンプルなフィルタです。 処理の概要としては、9個や25個といった画素に注目してその注目した画素値の平均値で領域の中央の値を更新します。下記の図では9個の値を使用して、赤枠の中央の4を4.7に、青枠の中央の9を5.1に更新しています。
平均化フィルタ概要
赤枠の9個の平均が4.7なので、中央の4を4.7に更新します。 青枠の9個の平均が5.1なので、中央の9を5.1に更新します。 ここで青枠の合計値を出すときは、4.7ではなく4を使って処理することに気をつけてください。当然ですが、通常フィルタをかけているときはすべてフィルタをかける前の値を入力にします。
平滑化フィルタの一つである平均化フィルタは、実装が容易で高速なのが特徴です。 ただどのような画素も分け隔てなく平均化するため画像全体がぼけたような画像になります。特に気になるのは物体の境界になるエッジなどもひどくぼやけてしまうため、他の処理を行おうと思ってもぼけてしまって使い物にならないことなどが困りごとです。
平均化フィルタ特徴
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