Top > 雰囲気編 > 私は彼が王にそれをやらされているのを見た.
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前回は接続詞を使った簡単な例文をメインに見ました.
次は使役動詞を使った文章を使った表現を見てみます.
さらに表現の幅が広がって簡単な日常会話の文章は組み立てられるようになります.

この文章には、「使役動詞」「過去形」「動詞」「目的語」「」が含まれています

Sentence

In English
I found King make his secretary sit_down
In Hieroglyph
𓅠𓅓𓈖 𓀀 𓇓𓏏𓈖 𓂋𓂞 𓎛𓈞𓋴𓀉𓏏 𓏞𓀀 𓆑
In Japanese
私は王が彼の書記に座らせるのを見つけた.
Vocabulary
𓅠𓅓𓈖(gmn):見つけた
𓀀(i):私
𓂋𓂞 (rdi):AにBさせる(使役)
𓇓𓏏𓈖(nsw):王
𓎛𓈞𓋴𓀉𓏏(hmst):座る
𓏞𓀀(ssh):書記
𓆑(f):彼

Points

  • 𓂋𓂞 X B Aで「XはAにBさせる(使役動詞)」
  • 目的語を伴う動詞は 「 V + S + O 」
  • 過去形は、「動詞」 + 「𓈖(n)」
  • 主語の私は𓀀(i)、彼は𓆑(f)
  • 所有「AのB」はBA

Lecture

今回の例文は使役動詞を使った例文です.
また「「Xしているの」を見つけた.」といった文章も表現しているのも注目です.

動詞文(V + S + O)

これまで幾度となく学んでいることが多いので適宜省略していきます.
まずは「私は彼(𓇓𓅱)を見つけた」からいきましょう.(タイトルでは「彼を」はありません.簡単のため.)
動詞文の基礎 : V + S + O
In Hieroglyph
𓅠𓅓𓈖 𓀀 𓇓𓅱
In Japanese
見つけた 私は 彼を
まずこの基本文は、「動詞」+「主語」+「目的語」の順番という点と
過去形は、「動詞」 + 「𓈖(n)」のポイント二つとも含んでいます.
また主語を表す「私」は𓀀(i)です.さらに目的語となっている彼は𓇓𓅱(f)です.
𓅓 Point
基本文型 : 動詞 + 主語 + 目的語
𓅓 Point
過去形は、「動詞」 + 「𓈖(n)」
𓅓 Point
目的語の「彼」は𓇓𓅱(sw)

動詞文(V + S + AがBする)

次に「AがBする」のを見つけた文章にします.
「彼が出かけるのを私は見つけた」にしてみます.
動詞文の基礎 : V + S + AがBする
In Hieroglyph
𓅠𓅓𓈖 𓀀 𓇓𓅱 𓉐𓂋𓂻
In Japanese
見つけた 私は 彼が 出かける
書いてみると意外と簡単です.
「彼に行かせる」という文章は「𓇓𓅱 𓉐𓂋𓂻」で実現できています.
𓅓 Point
AがBするのをSが見つける : 𓅠𓅓 S A B

使役動詞

それではメインディッシュの使役動詞です.
英語では使役動詞は, make, have, letなどがありますが、
似たような使役動詞がヒエログリフにもあります

今回使用している𓂋𓂞(rdi)は「~させる」という代表的な動詞の一つです.
𓂋𓂞(rdi)を用いて何か使役する文章を書いてみます.
動詞文の基礎 : 使役動詞
In Hieroglyph
𓂋𓂞 𓀀 𓉐𓂋𓂻 𓎡
In Japanese
せる 私は 行か あなたに
今回の例文では、「私があなたを行かせる」という簡単な文章を紹介しました.
上記から分かるようにSがAにBさせる:𓂋𓂞 S B Aのような関係になっています.
今回特に動詞を変える必要等はありませんが、このBの動詞は不定詞になりますので、変化する場合があります.
それでは元の文章の単語を使う文章に戻してみます.

動詞文の基礎 : 使役動詞
In Hieroglyph
𓂋𓂞 𓇓𓏏𓈖 𓎛𓈞𓋴𓀉𓏏 𓏞𓀀 𓆑
In Japanese
せる 王は 座ら 書記に 彼の
先の例文を見ていたので今回は簡単であったかと思います(置換するだけなので)
所有「BのA」はABというのも含まれていますね.
「𓏞𓀀 𓆑」が「彼の書記」となっています.

𓅓 Point
使役動詞(rdiの場合) : 𓂋𓂞 S B A(SがAにBさせる)

全体

それでは上記二つの文章を一つにして全体を通してみます.
「V+S+AがBする」と使役動詞の文章を一つにしてみます.

使役動詞を含んだ文
In Hieroglyph
𓅠𓅓𓈖 𓀀 𓇓𓏏𓈖 𓂋𓂞 𓎛𓈞𓋴𓀉𓏏 𓏞𓀀 𓆑
In Japanese
見つけた 私は 王が せる 座ら 書記に 彼の
「王がさせる」というのを見つけたに繋がるように変更しましたが、他は特に手を入れないですみました.

おわりに

以上で雰囲気編は終わりになります.
どうだったでしょうか.まだ興味を維持したまま力尽きる前にここまで楽しんでもらえたでしょうか?

ヒエログリフではここで紹介した以上の表現力をまだまだ秘めています.
またここでの文法は本当に軽く触れるために学んだようなもので、
実際には非常に重要な動詞に関する文法や格変化の文法も学ばなくてはなりません.
本編ではもっとしっかりとした文法を学びながら、ヒエログリフを学んでいきます.
例えば「~できる、きっと、したいなぁ、もし~」といったような表現が可能になります.